老後の資産形成を米国高配当ETFでするならVYM!その理由とは?

こんにちは。リモ太郎です。

リモ太郎
リモ太郎

昨年50歳を迎え、60歳での社会人引退とそりの後の資産形成に向けて、今年から本格的に投資信託や高配当ETFへの積立投資を始めました。

「米国高配当株ETF」は、配当金という収入を定期的に得られるため大人気の銘柄の1つですよね。筆者も、老後の資産形成のためコアの投資先としてVYMを毎月定期的購入しています。

中でも、次の3つが代表的な銘柄でしょう。

  • VYM:バンガード 米国高配当株ETF
  • HDV:iシェアーズ コア米国高配当株ETF
  • SPYD:SPDR S&P500高配当株式ETF
奥さん
奥さん

この3つはいろんな記事で良く比較されてるけど、どれもいい銘柄でしょう?

この記事では、10~15年後の老後(退職後)の資産形成を目的とした投資先という観点で、3つのETFを検証しています。

なお、今回の検証では、資産形成過程で配当金を再投資することは考慮していませんが、考え方の基本としては大きく変わらないと思います。みなさんの資産形成のヒントとしてご参考にしていただければ幸いです!

こんな方向けの記事です
  • 老後の資産形成に向けて、米国高配当株ETFへの投資を検討されている40~50代の方
  • 将来の資産形成に焦点を当てた場合、どのような観点でETFを選択したらいいかヒントをお探しの方

老後の資産形成に必要となる、銘柄選択時のポイント

老後の資産形成のための手段として高配当株ETFへの積立投資を選択する場合、概ね次の2つのことをめざすことになります。

  • 目標とする時期までに、目標金額以上の配当を得られるようにする
  • 以降は資産は売却せずに持ち続けることで、生涯にわたって配当金を得続ける
リモ太郎
リモ太郎

ぼくの場合は、2036年(65歳)に毎月6万円の配当収入がもらえることが目標です!

つまり、将来の目標時期までにどれだけ資産を積み立てたら、目標とする金額を得られるかを試算しながら投資の計画を立てることになりますね。

ここで重要なのは、将来の配当利回り(直近1年間の配当金額÷資産額[時価])を最大化することが一番大事なので合って、今の配当利回りを最大にするではないということになります。

将来の配当利回り(の予想)は、次の式で計算できます。

①現在の配当利回り X ②配当金の増加率(増配率) = ③将来の配当利回り

老後の資産形成ということを考える場合、最優先で検討すべきなのは③となります。ただし、③は①と②の掛け算で決まるので、①x②が最大となる投資先がベストである、と言えそうです。

リモ太郎
リモ太郎

では、①~③について、VYM、HDV、SPYDの代表的な高配当株ETFをそれぞれ見ていきましょう!

現在の配当利回りの比較

まず最初に、1つ目の「現在の配当利回り」について、VYM、HDV、SPYDの3つを比較してみます。

配当利回りは、以下のように算出します。

現在の配当利回り% = 直近1年間の配当金額合計 ÷ 株価(時価) x 100

株価はある時点での時価を使うため、その時の市場が好調か不調かによって株価が大きく変化すれば、配当利回りも大きく変わってしまいます。

そこで、各ETFについて2012年~2021年の10年間の年度末の配当利回りを算出し、10年間の配当利回りの平均値を「現在の配当利回り」とすることとします。(注:SPYDは設定が2015年なので、2016年~2021年の6年間分の平均とします)

下の表は、過去10年間の配当利回りです。参考までに、VIG(米国連続増配株ETF)、VOO(S&P 500インデックスETF)も比較してみました。

奥さん
奥さん

これ見るとSPYDが一番良さそうね。やっぱりSPYDの方がいいんじゃない?

リモ太郎
リモ太郎

「現在の」配当利回りで見るとSPYDが一番高いね。でも結論はそう焦らずに。

比較すると、SPYD > HDV > VYM の順に現在の利回りが高くなりました。高配当株ETFでないVIGとVOOは、さすがに利回りは劣後してますね。

同じ銘柄でも年ごとにかなりのバラつきがあるので、10年分(SPYDは6年分)の配当利回りの平均値を「現在の配当利回り」としましょう。計算すると次のようになりました。

①「現在の配当利回り」の平均値
  • VYM: 3.00%
  • HDV: 3.48%
  • SPYD: 4.31%
  • (参考) VIG: 1.95%
  • (参考) VOO: 1.84%

配当金増加率(増配率)の比較

次に2つ目「配当金増加率(増配率)」について、VYM、HDV、SPYDの3つを比較してみます。

いずれも1年に4回配当金が出ますので、4回の合計をその年の配当金として、過去10年間の推移を表したのが下のグラフとなります。(こちらもSPYDは6年間です。)

奥さん
奥さん

あれ?SPYDの配当金が一番少ないの?

リモ太郎
リモ太郎

SPYDが気になるんかい(笑)。まあ、SPYDは株価が他と比べてかなり安いから、配当金も少ないってこと。配当金の多い少ないじゃなくて、配当が毎年どれだけ増えてるかが、ここでは重要なんだ。

グラフを見ると、VYMとHDVが右肩上がりに配当金が増えているのに対して、SPYDはあまり増えていないことが分かりますね。

それぞれの銘柄の配当金の「年平均成長率」を計算すると次のようになりました。

※年平均成長率(CAGR)は、
 「(N年度の配当金÷初年度の配当金)^{1÷(N-1)}-1」で計算できます。(^はべき乗です)

②配当金の年平均成長率
  • VYM: 7.66%
  • HDV: 5.90%
  • SPYD: 0.39%
  • (参考) VIG: 7.31%
  • (参考) VOO: 7.50%

VYMの成長率が最も高いという結果になりました。この10年の期間で見ると、連続増配株であるVIG以上の成長率だったんですね。一方、SPYDはほとんど増配していないですね。

将来の配当利回りの比較

最後に、将来の配当利回りを比べてみます。現在の配当利回り(①)と配当金の年平均成長率(②)から、N年後の配当利回り(の予想値)は、「①x(1+②)^N」で計算できます。

3つの銘柄を今年の初めに購入したとしたら、9年後、14年後、19年後にはどれくらいの利回りになっているのか、予想配当利回りは次のようになりました。

銘柄2022年現在平均
配当利回り(N=1)
2031年(筆者60歳)
配当利回り(N=9)
2036年(筆者65歳)
配当利回り(N=14)
2041年(筆者70歳)
配当利回り(N=19)
VYM3.00%5.84%8.44%12.21%
HDV3.48%5.83%7.76%10.34%
SPYD4.31%4.47%4.56%4.65%
(参考)VIG1.95%3.67%5.23%7.44%
(参考)VOO1.84%3.53%5.06%7.27%

VYMは、今の配当利回り(直近10年の平均)は3%ですが、14年後には8%以上にまで増える計算になりました。例えば2022年にVYMを100万円分買ってたら、14年後には年間8万4,400円の配当金がもらえるということになりますね(税引き前)。

奥さん
奥さん

えっ!利回りが3倍近くになるってこと!?

リモ太郎
リモ太郎

あくまでも机上の計算での話だけど。あと上の試算は税引前なので、ここから約3割は税金として引かれることになるよ

高配当株ETFの3銘柄では、現在の利回りではVYMが一番低いですが、9年後には利回りが最も高くなり、その後は差はどんどん広がっていくという試算になりました。売らずに持ち続けるだけで、もらえる配当も増えていくのは、老後の大きな安心になりそうです!

逆に、今一番利回りがいいSPYDですが、将来はそれほど伸びないので、老後の資産形成には向かない可能性もありますね。

まとめ

今回は、老後の資産形成という目的にフォーカスして、将来の配当利回りという観点で高配当株ETFを比較してみました。

結果は、VYMが最も利回りが成長していき、9年後には3銘柄の中でもっとも利回りが高くなり、その後もその差が広がっていくという試算となりました。

なお、今回の比較は配当金の利回りのみに焦点を当てていて、他の観点については比較していません。例えば毎年の配当金を再投資することは考慮していませんし、配当金だけでなくキャピタルゲイン(増えた資産の取り崩し)で老後の資産形成を考える方も大勢いらっしゃいます。ぞれぞれの環境や考え方によっても適した運用のやり方は違ってきます。1つの考え方としてご参考になれば幸いです。

ご意見やアドバイスいただけますと励みになります!よろしくお願いします。

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